現場でやらかした失敗(近隣トラブル:物損)
2019年11月21日
昨日、ニュースで外部足場の単管パイプが落下し、通行人に直撃して死亡させるという事件がありました。
これは偏見なのかもしれないし、私どもだけの問題かもしれませんが、なぜか近隣トラブルを起こすのは、足場屋さんが多かったです。
足場屋さんは、
・使っている車両は大きく、
・隣地と近い作業になる事もあるし、
・外の仕事なので音が大きくでてしまう
という、近隣トラブルになりやすい理由が多く、職種的にいたしかないと思います。
なにより、作業をするお兄ちゃんは、ヤンキー出身者が多いので荒っぽい仕事をする傾向があります。これが大工や左官、塗装業者の親方がしっかりしている所は、ヤンキー出身でもまじめな人が多い。一方、解体屋さんは足場屋さんと似ています。
もちろんまじめな足場屋さんや解体屋さんもいます。最初に言いましたように私がステレオタイプになっている原因もあると思います。ごめんなさい。
私どもでは人に怪我をさせた事はありませんが、現場でやらかした最悪の近隣トラブルがありました。
その隣地の方とは、工事が始まった時から、
「音がうるさい!」「ゴミが飛んでくる!」「車両がじゃま!」などの電話を何本も受けていました。しかも高圧的な怒り声で。その都度現場監督が謝りに行きました。クレームはいつもご主人から電話でした。ご主人は、交代制の勤務の方で夜勤もあり、日中に家にいる事が多かったせいもありました。
我々のルールとして、日曜日と午後7時以降の作業を基本的に禁止していました。どうしても作業をする場合は、音を出さないという条件をつけていました。また、日ごろからごみの処理や駐停車する時は、近隣への配慮するように口をすっぱくして指導をしていました。
前にも話したかもしれませんが、こういったトラブルが多い隣地の方に限って、普段は絶対起こらない事が起こってしまいます。
事件は工事も終わりに近づき、足場の解体時に起こりました。職人が2階部分の足場を解体中、使っていた工具を落としてしまったのです。それが隣地のサッシの外枠にぶつかってしまい、下の写真のように破損させてしまいました。
まず足場屋さんと現場監督が謝りに行き、その後改めて現場責任者と私が謝罪に行きました。隣地のご主人は怒り心頭になっていて、一方的な怒号を浴びさせられ、私どもの謝罪などは当然受け付けてもらえませんでした。そして、一番の責任者の兄を出せ!それ以外とは話をしない!とのことでした。
その日から兄が毎日通う事になりました。サッシメーカーに問い合わせた所、補修ができるとのことだったのですが、ご主人はサッシ自体をまるごと取替えて欲しいと希望していました。取り替えるとなると外壁や内装の仕上げもすべて傷つけてしまいますし、断熱や防水にもよくありません。
元通りにするので補修することをお願いに何度も通い、メーカーの担当者にも直接説明に行ってもらいました。そしてご主人から渋々承諾を得ました。(作業前に一筆念書を書かされました。)
補修は1回目でほとんどキズの見分けがつかなくなったのですが、目を凝らしてみると若干の歪みがありました。そこをご主人に指摘され、やり直し。こうして補修を繰り返す事3回。やっとOKをもらいました。
このトラブルの被はもちろん私どもにあります。そして、誠意をもって対処をするのが当然です。
でも、でも絶対に言ってはいけないのですが、
他の場所もキズまるけだし、この程度なら・・・
と内心では思ってしまいました。そして、周りに迷惑をかけながら仕事をしなければいけないこの家業に対し、少し憤りを感じた出来事でした。