新築住宅の構造見学会で集客を増やす方法
2019年10月04日
「せっかくお客様に完成見学会の開催を了承してもらったのだから、構造見学会も開きたい。」
「今月の新規顧客獲得数はゼロ。建築中の家はあるけど、これから2,3か月の間に完成する家がないので集客イベントができない。」
施工途中を見せる構造見学会でもしようか? でも・・・
構造見学会を開いてもお客様は全然来ない。
また、お客様に来場してもらっても(見所がわからないので)すぐに帰ってしまう。
工務店時代、私はこんな気持ちになったことが多々ありました。
普通に考えたらわかりますが、建築途中の家に興味があるお客様って中々いませんよね。興味がないというより建築知識がないので、見てもわからない。
そこで、家づくりをしているお客様に構造見学会をするために、こんなチラシを作り実施しました。結果は、まずまずの集客でした。

チラシ(表面)
そこで、このチラシのポイントを説明します。
この家は2回見に来てください。
家づくりのお客様に関心がある事の一つが、間取りですよね。
ですから、完成をした時の家の間取りに焦点を当てて、その前段階である構造見学会を見させる理由を書きます。
例えていうと、使用前と使用後の感覚で、
構造見学会に家の骨格などを見た上で、あえて完成見学会に参加することで、
この完成した間取りは、こんな風な柱で壁の中に入っています。とか、こんな風に断熱が入っています。というのを理解してもらうイベントです。
という風に伝えます。
これだったら、構造がわからないお客様も、家づくりに興味のある間取りのイメージをわかせながら、構造見学会に参加してもらえます。
そして、完成見学会でも参加して、更に確認したくなるように仕向けます。
アイキャッチにインパクトをだす
チラシのアイキャッチとして、社員だけでなく、職人さんも集めて集合写真を使いました。
完成見学会ではないので、完成した家の写真を使えませんし、住宅商品の写真を載せて、この商品の構造が見れるというチラシにもっていくこともできますが、
あえて現場ということで職人さんも入れて撮影をしました。
職人さんも新聞折込に入っている自分の写っているチラシを見て、結構自慢をしていたそうです。これもちょっとした宣伝効果にもなります。
ちなみに、このチラシの裏面はこんな感じです。

チラシ(裏面)
来場するメリットをできるだけ細かく書く
構造見学会を見ればどんな得なことがあるの?
これをちゃんとチラシで伝えます。
構造見学会では、パネルやポップをあらゆる所に貼り、家づくりの
勉強会のようにします。
パネルの一例として、
・耐震性:構造の事、木の事、金物の事
・断熱性:各断熱材の性能比較
などを説明したり、
柱や梁などの名称や説明をポップで各所に貼り付けます。
あと、会場内で、セルローズファイバー断熱の実験や塗り壁の実例などを実施します。
こうする事で、来場するメリットをお客様に伝えられるだけでなく、来場後の滞在時間も長くなります。
追記1:施工実績写真を見せる
施工実例をチラシに入れることで、私ども会社は、
「たくさんの家を建てていますよ」とか「色んな家を建てる事ができますよ。」とアピールします。
ただスペースをいっぱい使う割には、それ以上の効果はあまり期待できないので、他に大切な事(自社のUSPなど)を載せた方が良い場合もあります。
結論:効率性を考えた構造見学会の開き方
構造見学会で新規顧客を集める方法を今まで書きましたが、チラシを撒く効率をちゃんと計測し、効率が悪ければ頻度を控えるか、やめるべきだと思います。
わが社では、昔は新規客を得るために新聞折込やポスティングをやっていましたが、あまりにも効率が悪いのでやめてしまいました。
ただし、追客をしているお客様がいつも300件以上あり、その方へ毎月ニュースレターをお送りしていたので、その方のための構造見学会を下のチラシを同封して年に2回くらい実施していました。
耐震偽装や断熱材ブームなど事件性や話題性がある時は別ですが、通常だと、お客様が構造見学会を見る理由は、
「この会社に頼んで本当に良いのか?」
を確かめるために来場する方が多かったので、一度でもわが社の見学会やモデルハウスに来場している追客中のお客様を対象にしに構造見学会を実施した方が効率がよかったです。
ここでいう効率というのは、来場したお客様が、
・間取り相談を希望したり、
・土地の相談をしにきたり、
・契約の意思を伝えるためにきたり、
というステップアップのためのイベントとして効率が良かったです。
また、構造に興味がある両親を連れてきて、わが社の評価をしたいという方もいらっしゃいました。
構造見学会での新規顧客獲得は、最終手段としてお使いください。