お客様は何が欲しいのか。わからない。
2019年04月15日
これは、マーケティングトルネードの佐藤先生の言葉です。
私自身、この言葉を最初に聞いた時には、あまり理解できませんでした。
なぜなら、
「お客様は好きな物(欲しい物)を買っているのだから、そんなはずはない。」
と思っていたからです。
でも、住宅事業を続けて、お客様と接する機会が多くなればなるほど、この考えがわかるようになってきました。
ターゲットによりますが、お客様の多くは、家づくりをするのがはじめてという方です。。
ほとんどの方が建築については素人ですし、家づくりのやり方なんて、学校でも教わってきませんので、やり方なんてわかりません。
そもそも、お客様が家自体について、興味を持ち始めたのなんて、家づくりを始めよう。と思った時からの方が多いと思います。
それまでは、家についてそんなに深く考えていなかったと思います。もちろん憧れなんかはあったかもしれませんが、ほとんどの方は直感で感じるくらいで、家の素材や工法なんて勉強なんてしている方もいるはずもありません。
また、自分の好きなテイストがはっきりとしていたり、ライフスタイルをしっかりと持っている方は別として、ほとんどの方が雑誌やテレビで見たインテリアを見て、いい、悪いとか、好き、嫌いとか決めている程度なので、しょうがないと思います。
だから、デザイン住宅を見て「かっこいい!」と言っているお客様が、純和風の家を見て「渋い、これもいい!」と言います。お客様の要望を的確に反映しようとしている私たちには、理解するのが難しく、意味不明な事が多くあります。
これは、家について言及していますが、私も含めて人の欲しいものや好きなものなんて、その程度のもんなんですね。(たとえ、真剣に考えていたとしても)