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中小工務店が人を採用する時の一番のポイントは?

「採用の面接だけで、その人が良いかどうかなんてわかるわけではない!」

 

こう思ったことはありませんか?

 

大企業だと、1次面接、2次面接、適正試験などを経て採用しますが、中小工務店ではそんな時間も余裕もありません。

 

人を見る目がない私が、面接し、判断をしていくために、

 

「この一言でその人の性格がわかる。面接での効果的な質問!」とか

「良い人材の見極め方!」など

これまで、色々な本やセミナーを聞いて実践してきました。

 

「人間性を見るために、過去から現在に渡っての両親との関係をちゃんと赤裸々に語れて、今、両親に対して憎悪がないかどうかを聞き出す。」

 

というセミナーを受けました。そのセミナーの講師曰く、両親との関係を聞き出し、両親に対し今でも何らからの感情を引きづっている人間は、心の奥底に自分を守るための「カラ」を持っている方が多いそうです。そういった人は、周囲となじめなかったり、上司に対しても同様の感情を抱く傾向があるそうです。

そこで、実際に面接時に両親との関係を色々質問しながら聞き出しをしていたこともありました。

 

そんな事、本当にちゃんと話してくれるの?

とお思われるかもしれませんが、面接だと「自分をアピールしなければ!」という気持ちになり、詳細に答えてくれます。「昔は、父親の事が嫌いだったけど、今は理解できるし、尊敬している。」といった事を面接で言われた方を採用した社員は、とても良い人材でした。

 

ただし、この質問は、最近では個人情報の保護という観点から、結構タブーともされている場合があるので、答えたくない場合は答えなくてもよい。という前提で軽めに質問をした方がよさそうです。

 

また、人の見る目がない私が、採用する時に一番気にするのは、その人がやってきた仕事や能力ではありません。

 

一番は、「協調性」です。

 

「そんなの当たり前やろ!もっと有効的な話をしろ!」

と怒られそうですが、10年以上これをモットーに採用し続けた結果、とても素晴らしい組織になったので、あえて言わせてもらいます。その人の「人の良さ」。

 

これに尽きます。

 

30人までの小さな組織では、個々の能力よりも繋がりが大切だと思います。周りがちゃんと協力できる協調性のある人間の集まりなら、多少の能力が低い人間がいても補い合えることはできます。

 

私の会社で、お客様と直接家づくりの話をする設計担当なのにも関わらず、

人前で話すことが苦手で、どもりがちであがり症の社員がいました。

しゃべり方も下手で勘違いされることも多く、初対面のお客様との接客では、お客様からクレームをもらうこともありました。

接客での口下手は致命傷と言われています。

そこで、最初の打ち合わせと契約などのポイントの時には、私を始め、先輩や上司を同席させました。こうしてみんなでフォローしていけば、そんな彼でも年間5棟くらいのお客様を担当ができるまでになりました。

 

このやり方は非効率かもしれませんし、その人を中傷してくる社員も出てくるかもしれません。でも、その非効率さが、助け合いという協調性を生むことができます。

しかも、私がいつも思っていることがあります。それは、

 

「完璧な人間なんてどこにもいない。だから、ミスや欠点はすべて受け入れるべき。」

 

こうして、一般的に言う「いい人」を採用し続けていくと、いい人が集まる集団になります。いい人集団は、人の欠点に対しても、その人の個性として受け入れてくれます。

私の会社でも「遅刻癖のある人(だらしない人)」や「強欲な人」がいましたが、いい人集団では、まずその人こうした欠点を受け入れ、そして逆に個性としていじったりされていました。

 

アドラー的に言うと、

「人が良い」と言われる人間は、人から感謝されることで承認欲求を満たす傾向が強いと言われています。

人から感謝されるには、人が困っていることや手伝ってあげることが一番です。こうした環境を作れるためにも、人の良い社員を増やしていく必要があります。

だからこそ、採用する基準では人の良さが一番なのです。

 

こういった「いい人集団」の組織な中で働いて気持ちいいのは、社員だけではありません。我々トップも同じです。

 

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